通信サービスの業界で気になるのが、
数年前に雑誌が頻繁に取り上げた沖縄セルラー電話です。
とても優秀な会社であると評判でした。
今はどうなのでしょうか?
菅政権が掲げた携帯料金の引き下げにより、
沖縄セルラー電話でも単価下落が続いているわ。
しかし、純利益は少しずつだけど毎年確実に伸ばしているのよ。
単価が下落しているのに、
純利益を伸ばしているのですか!?
それはすごい!
光回線や電力小売りなどを併せることによって、
売上を伸ばしているのよ。
携帯の契約数だけでは頭打ちになりますからね。
それ以外の分野でも稼ぐ力が必要ですよね。
そうね。
実は沖縄セルラー電話はKDDIの子会社なのよ。
マジで!?
- はじめに、企業を採点する目的について簡単に説明します
- 沖縄セルラー電話【9436】の現在の株価は5300円
- 沖縄セルラー電話【9436】をピックアップした情報源
- 沖縄セルラー電話【9436】はどんな会社なのか
- 銘柄を評価する基準と配点
- 1. リスク情報 (5点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は5点
- 2. PER (3点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は2点
- 3. PBR (3点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は2点
- 4. 配当利回り (2点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は2点
- 5. ROE (3点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は3点
- 6. ROA (3点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は3点
- 7. 自己資本比率 (3点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は3点
- 8. 理論株価 (3点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は2点
- 9. 営業収益推移 (3点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は2点
- 10. 当期利益推移 (3点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は3点
- 11. 1株益>1株配当かどうか (3点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は3点
- 12. 連続増配 (3点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は3点
- 13. 配当性向 (3点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は2点
- 14. 全業種でのポジション (5点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は4点
- 15. 業種内でのポジション (5点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は3.4点
- 株主優待情報
- 通信サービスの中でのランキング
- まとめ
- 通信サービス企業の総合得点の関連銘柄のリンク
- 私がこの日本株の点数化をブログにする理由
はじめに、企業を採点する目的について簡単に説明します
企業の四季報などの資料を専業主夫の独自基準で採点することによって、将来伸びる企業であるのか、そうでないのかを判定できることを目指しています。
個別株にお悩みのお方のお力になればと思って、日々ブログを更新しております。
詳しい説明は、目次の最後「私がこの日本株の点数化をブログにする理由」に載せております。
よろしくお願いいたします。
沖縄セルラー電話【9436】の現在の株価は5300円
沖縄セルラー電話【9436】の株価は8月19日現在で1株5300円となっています。
少し高いので100株をいきなり取得するのは困難ですね。
5年間の株価推移を見てみると、コロナショックで下落したこともありますが、基本的に綺麗な右肩上がりになっています。
今後も右肩上がりを続けてほしいですね。
沖縄セルラー電話【9436】をピックアップした情報源
«得点化する企業を選んだ情報源»
①マネックス証券の10年スクリーニングで選抜した銘柄
②テレビ番組の株式の達人や証券マンの選んだ銘柄
③雑誌の専門家が選んだ銘柄
④専業主夫(私)が独自で良いと思った銘柄
⑤株主優待の新設・拡充の速報からの銘柄(改悪・廃止は除く)
⑥良い銘柄かはわからないが、純粋に興味があったから
1年か2年前くらいにしきりに雑誌で優良株だと騒がれた銘柄ですね。
なので、③が適切だと思います。
ずっと気になってはいたのですが、私の居住地と沖縄は遠かったのであまり調べるということをしませんでした。
沖縄セルラー電話【9436】はどんな会社なのか
KDDIの子会社として沖縄県内で携帯電話事業を展開する総合通信会社となっています。
時価総額が13兆のNTT、9兆のKDDI、7兆のソフトバンクとくらべて、1414億円と非常に小さい会社です。
沖縄県での携帯契約数は約5割と圧倒的ですね。
通信サービスを中核としているので携帯料金の値下げが業績に影響するところですが、光回線や電力小売などを併用して売上高を伸ばしています。
具体的には光回線とスマホをセット価格にするなどしてユーザーを開拓しています。
農業分野にも進出するという多角経営も推進しているようです。
経費削減を実行していますが、新しいビルを竣工するため償却費が増しています。
営業益は足踏み状態です。
しかし、連続増配は続いている状態です。
配当性向が42.3%なので、まだまだ増配余地がありそうです。
銘柄を評価する基準と配点
東洋経済新報社で発行している四季報を参考にして、評価基準の成績を点数化します。
評価するカテゴリーは以下のようになります。 ( )内の点数は配点となり、15項目すべてを足し合わせると50点満点となります。
1. リスク情報 (5点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は5点
«評価基準»
5段階評価:1→安全・・・得点5点
2→比較的安全・・・得点4点
3→普通・・・得点3点
4→やや危険・・・得点2点
5→危険・・・得点1点
投資リスクは『安全』なので、得点は5点です。
2. PER (3点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は2点
«評価基準»
10倍以下→得点3点
10倍より大きく20倍以下→得点2点
20倍より大きい→得点1点
PERは13.1倍なので、得点は2点です。
3. PBR (3点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は2点
«評価基準»
1倍以下→得点3点
1倍より大きく2倍以下→得点2点
2倍より大きい→得点1点
『2. PER』の図より、PBRは1.46倍なので、得点は2点です。
4. 配当利回り (2点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は2点
«評価基準»
3%以上→得点2点
1%以上3%未満→得点1点
0%から1%未満→得点0点
『2. PER』の図より、配当利回りは3.27%なので、得点は2点です。
5. ROE (3点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は3点
«評価基準»
10%以上→得点3点
8%以上→得点2点
8%未満→得点1点
ROEは11.4%なので、得点は3点です。
6. ROA (3点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は3点
«評価基準»
5%以上→得点3点
3%以上→得点2点
3%未満→得点1点
『5. ROE』の図より、ROAは9.0%なので、得点は3点です。
7. 自己資本比率 (3点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は3点
«評価基準»
60%以上→得点3点
40%以上60%未満→得点2点
10%以上40%未満→得点1点
10%未満→得点0点
『5. ROE』の図より、自己資本比率は81.3%なので、得点は3点です。
8. 理論株価 (3点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は2点
«評価基準»
上昇余地 100%以上・・・得点3点
0%以上100%未満・・・得点2点
0%未満・・・得点1点
理論株価は上昇余地が+24.3%なので、得点は2点です。
9. 営業収益推移 (3点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は2点
«評価基準»
6期前を基準に 5期連続増加→得点3点
5期中1回だけ減少がある→得点2点
5期中2回だけ減少がある→得点1点
5期中3回以上減少がある→得点0点
売上高推移は「5期中1回だけ減少がある」なので、得点は2点です。
10. 当期利益推移 (3点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は3点
«評価基準»
6期前を基準に 5期連続増加→得点3点
5期中1回だけ減少がある→得点2点
5期中2回だけ減少がある→得点1点
5期中3回以上減少がある→得点0点
当期利益推移は「5期連続増加」なので、得点は3点です。
11. 1株益>1株配当かどうか (3点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は3点
«評価基準»
①1株益が1株配当より2倍以上の実績が4期連続→得点3点
② ①を1期でも満たせなかったとき、または1株益が1株配当より1倍以上2倍未満の実績が4期連続→得点2点
①② ③以外の状況→得点1点
③株益が1株配当より少ないのが1期でもある→得点0点
『1株益>1株配かどうか』は「①1株益が1株配当より2倍以上の実績が4期連続」なので、得点は3点です。
12. 連続増配 (3点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は3点
«評価基準»
5期連続増配→得点3点
5期中、3回以上増配→得点2点
5期すべて前期と同額配当から5期中3回未満の増配→得点1点
5期中、1つでも減配がある→得点0点
『11. 1株益>1株配かどうか』の図より、連続増配は「5期連続増配」なので、得点は3点です。
13. 配当性向 (3点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は2点
«評価基準»
0%より大きく40%以下→得点3点
40%より大きく60%以下→得点2点
60%より大きく90%以下→得点1点
90%より大きいまたは配当なし→得点0点
四季報に載っていないので、別のサイトで調べました。
配当性向は42.3%なので、得点は2点です。
14. 全業種でのポジション (5点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は4点
«評価基準»
収益性・売上成長性・効率性・安全性・時価総額のそれぞれで
四季報の評価5→得点1点(0.2×5)
評価4→得点0.8点(0.2×4)
評価3→得点0.6点(0.2×3)
評価2→得点0.4点(0.2×2)
評価1→得点0.2点(0.2×1)
評価0→得点0点(0.2×0)
全業種でのポジションの
収益性→得点は1点
売上成長性→得点は0.6点
効率性→得点は0.4点
安全性→得点は1点
時価総額→得点は1点
合計で4点となります。
15. 業種内でのポジション (5点)→沖縄セルラー電話【9436】の得点は3.4点
«評価基準»
収益性・売上成長性・効率性・安全性・時価総額のそれぞれで
四季報の評価5→得点1点(0.2×5)
評価4→得点0.8点(0.2×4)
評価3→得点0.6点(0.2×3)
評価2→得点0.4点(0.2×2)
評価1→得点0.2点(0.2×1)
評価0→得点0点(0.2×0)
業種内でのポジションの
収益性→得点は0.8点
売上成長性→得点は0.4点
効率性→得点は0.4点
安全性→得点は0.8点
時価総額→得点は1点
合計で3.4点となります。
株主優待情報
沖縄セルラー電話は株主優待制度を実施しています。
KDDIの子会社ですので、KDDIと同様にカタログギフトですね。
とても喜ばれる株主優待だと思います。
専業主夫の家でも株主優待にカタログギフトがあると家族みんなで喜びます。
しかし、沖縄セルラー電話は1株5000円超えなので、100株も取得するのは厳しいです。
ネオモバなどでコツコツと買うしか方法がありません。
ただ、最近の傾向として株主優待を廃止する企業が増えているので、コツコツ買い増ししている間に廃止されたら立ち直れません。。
通信サービスの中でのランキング
国内トップ3の通信サービス会社を追い抜き沖縄セルラー電話が1位を獲得しました。
伸びしろがあるということでしょうか。
KDDIの子会社ですので、上位をKDDI系が占めるという結果になりました。
まとめ
沖縄セルラー電話【9436】の総合得点は42.4点となりました。
時価総額が1414億円しかない小さな会社ですが、かなりの高得点となりました。
つまり、数字上ではこれから会社の業績が伸びていくということになります。
携帯業界が単価引き下げにより、利益を圧迫しています。
そこで沖縄セルラー電話は携帯と光回線をセットにして売り込み顧客を獲得するなどの工夫をして売上を伸ばしています。
農業分野にも進出するという多角経営の推進もしているようですね。
自己資本比率が80%超えという驚異的な数字です。
資金繰りに困っているという感じはありませんね。
今後も株価が綺麗な右肩上がりという可能性は十分ある銘柄だと思います。
連続増配は確実に行っていくであろうと予想しますので、優良株の一つだと考えて良いと思います。
さらに株主優待制度ではカタログギフトが送られてくるので、カタログギフトを眺めてニヤニヤしたい人には、非常に嬉しい銘柄ですね。
通信サービス企業の総合得点の関連銘柄のリンク
私がこの日本株の点数化をブログにする理由
何の銘柄を買ったら良いか迷っている初心者個人投資家のみなさんに、投資の指標となる基準をご提供できればと思い、日本株銘柄の点数をつけたブログを日々書いています。
その業界に詳しくなくても、世の中の動きを予想できなくても上がる銘柄を事前に察知できれば株で資産形成ができます。
機関投資家のような人たちは有料情報などの特別なルートから情報を収集して、投資を実行しています。
しかし、私たち一般市民はそのような情報を手に入れることはなかなかできません。
特別な情報を入手できなくても、この点数化によってしっかりとした基準が作れるのかを長期に渡って検証していくつもりです。
50点満点で日本株の銘柄を一つ一つ得点化し、現時点で得点の高い銘柄が将来株価が上がることを証明できれば、これから資産形成をしたいと思っている投資初心者の方のお役に立てるでしょう。
ウォーレン・バフェットのような伝説の投資家も将来の株価を正確に予想することは困難です。
そのため投資はうまくいったり、損をしたりの繰り返しです。
しかし、間違ったところに投資をしなければ将来は確実に資産を増やせるものだと思っています。
将来富をもたらしてくれる優良企業を見つける参考にして頂ければ幸いです。
(注意)この点数化は私独自の評価基準であり、投資を推奨するものではありません。あくまでも投資は自己責任でお願いします。
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